米コロラド州レイクウッド
–(ビジネスワイヤ)– テルモBCTは、ロンドン大学クイーン・メアリー(QMUL)を2014年血漿交換イノベーション助成金(2014 Plasma Exchange Innovation Award)の受領組織に指名したと発表しました。本助成金は1件以上の助成金を最大10万ドルまで支援するプログラムの一環で、新規の血漿交換療法を生み出す革新的な科学研究に資金を提供するものです。
主任研究者はRino Cerio医師(BSc、MBBS、FRCP(Edin.)、FRCP(Lon.)、FRCPath.)です。Cerio医師はQMULの皮膚病理学教授兼シニアコンサルタント皮膚科医で、バーツ・ヘルスNHSトラスト(英ロンドン)の皮膚内科/外科臨床・学術ディレクターを務めています。
重要事実
- 血漿交換イノベーション助成金は、血漿交換療法を促進する新しい科学的アイデア・最優良事例・基準の研究奨励を目的としています
- 資金提供に関する決定はすべて、独立した専門審査員から構成されるテルモBCT助成金審査委員会が下します。
- QMULは10万ドルを受け取り、主任研究者のCerio教授と、共同研究者を務める バーツ・ヘルスNHSトラスト&ブルームフィールド病院皮膚科専門研修医のLouise Fuller医師による研究提案に資金を提供します。
- 研究提案の名称は「生物製剤を含む全身投薬が無効となった重症乾癬の成人患者および重症難治性アトピー性皮膚炎の成人患者における血漿交換療法(TPE)実施後の臨床効果・安全性・免疫学的効果を検討するパイロット研究(A pilot study to investigate clinical efficacy, safety, and immunologic effects after therapeutic plasma exchange (TPE) in adults with severe psoriasis who fail on systemic medication including biologics and severe recalcitrant atopic dermatitis)」です。
- 本研究は、(全身療法が無効となった)重症乾癬と重症アトピー性皮膚炎の両方の成人患者でTPEの使用を研究し、これらの患者におけるTPEへの臨床反応と血清学的反応を実現することが目的です。
関係者の主な発言
Najib Khalife、テルモBCT、医事・治療啓発担当マネジャー
「アフェレシスは強力な治療法で、未開発の潜在力は大きなものです。テルモBCTの2014年血漿交換イノベーション助成金は、患者のための新たなアフェレシス法につながり得る新規の開発を刺激する取り組みです。ロンドン大学クイーン・メアリーの先見的なプロジェクトは、今年の助成対象に選ばれるのにふさわしく、この研究の成果を目にするのが楽しみです。」
Rino Cerio教授、皮膚病理学教授兼シニアコンサルタント皮膚科医(QMUL)、皮膚内科/外科臨床・学術ディレクター(バーツ・ヘルスNHSトラスト)
「血漿交換療法は、重症のアトピーおよび乾癬の治療で標的化生物製剤よりも安全である可能性を秘めています。同僚らと私は、この助成金を受領して、当3次医療機関を受診しているこれら疾患の患者のため、臨床研究を前進させられることを喜んでいます。この助成金は、両疾患の免疫学的発症機序に対する理解を深め、コスト効率よく、安全な方法で患者の生活の質を改善するのに役立ちます。」
主なリソース
テルモBCTについて:
血液成分・治療用アフェレシス・細胞技術の世界的リーダーであるテルモBCTは、アフェレシス採取技術、マニュアル式および自動式の全血処理、病原菌低減技術に加え、治療用アフェレシスおよび治療用細胞処理の一流技術を独自に併せ持つ唯一の企業です。当社は血液が今日果たしている役割以上のものを患者に提供できる潜在力を持っていると確信します。こうした信念が当社のイノベーション努力を促し、お客さまとの提携活動を強化しています。
ロンドン大学クイーン・メアリー(QMUL)について
ロンドン大学クイーン・メアリー(QMUL)は英国一流大学の1つで、ロンドン大学の最大規模のカレッジの一角を占め、150カ国以上からの学生2万260人を擁しています。
ラッセル・グループに属するQMULは、人文社会科学、医学・歯学、理工学の各分野にわたって研究を行い、自らの研究から知識を直接授けて、精神を刺激する教育を施しています。研究の質に関する最近の全国評価で、QMULは英国第9位を占めました(REF 2014)。
また当大学は、他の大学では提供できないものを提供します。それはロンドンのイーストエンドに位置し、すべてがそろった魅力的なレジデンス式キャンパスです。当大学はマイルエンドの本拠に加え、医学の研究を専門とするキャンパスをホワイトチャペル、チャーターハウススクエア、ウェストスミスフィールドに、また法学研究の拠点をリンカーンズ・イン・フィールズに構えています。
当大学はロンドンにおける豊かな歴史を持ちますが、そのルーツは欧州初の公立病院St Barts、英国初のメディカルスクールThe London、女性に高等教育を提供した初のカレッジの1つウェストフィールド・カレッジ、マイルエンドを拠点とするビクトリア慈善プロジェクトのthe People’s Palaceです。
QMULは年間3億5000万ポンドの売上高、1億ポンド相当の研究収入を上げ、英国経済に毎年7億ポンド相当の雇用と生産活動をもたらしています。
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